「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」

アベンジャーズの第2弾、前作でソーの弟ロキが率いる宇宙人と激闘したアベンジャーズだが、今回はトニー・スタークが誤って開発した人工知能が敵となる。
なんだか敵が一気にスケールダウンした感もあるが、観ている者がこれまで感じていたアベンジャーズの弱点などにもきちんと触れており、かつアクションも遜色はない。
シリーズの1エピソードとして手堅くまとめられていた。

今回は「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」から話がつながっている。
この映画も劇場で観たはずだが、内容をすっかり忘れていて後から調べて気付いた。

キャプテン・アメリカの宿敵ヒドラの残党が、ロキの杖を使って人体実験を行っていた。
その情報を掴んだアベンジャーズは秘密基地を急襲、しかしヒドラのリーダーであるストラッカーの実験から生まれた双子のエスパーに手痛い反撃を受ける。
エスパーの一人ピエトロは高速で移動をし、彼によりホーク・アイが重傷を負わされる。
そしてテレキネシスとマインドコントロールの能力を持つワンダは、トニーの心に侵入してロキたちとの戦いに敗れた幻影を見せた。
しかしストラッカーの降伏によりアベンジャーズは勝利、ロキの杖とストラッカーが開発していたデータを入手した。

帰還後、ホークアイはチョ博士が開発した人工皮膚で傷を再生、トニーとバナーはストラッカーのデータとロキの杖を解析していた。
その結果、ストラッカーが人工知能を開発していたことがわかる。
トニーは科学者の好奇心でこの人工知能の開発を進めるのだが、その結果人工知能はウルトロンとして覚醒、地球を救うために人類を一度絶滅させるべきだと考えて行動を始めた。

ストーリーは、どんどん進化するウルトロンとアベンジャーズたちの戦いである。
そう書くと、アベンジャーズ vs ロボット軍団のちょっと大味な戦いになるのかなと思ったが、アベンジャーズの内面を描くなど、なかなか繊細なストーリーとなっている。
まず冒頭のヒドラとの戦いの中で、ストラッカーが「弱いヤツを攻撃しろ、一人でも倒れれば味方の士気があがる」と言う。
このセリフがキーとなる。

アベンジャーズを観たほとんどの人が、ホークアイとブラック・ウィドウは普通の人間で、この二人あんまり活躍してないよね、と考える。
そして実際、ホークアイにもその思いがあった。
彼には秘密の隠れ家があり、S.H.I.E.L.D内でもその存在は知られていなかった。
そこではホークアイの人間性が語られ、ワンダのマインドコントロールによって心を乱されたアベンジャーズたちの心を和らげることになる。
またバナーも、圧倒的なパワーで敵をなぎ倒すハルクだが、暴れているときは敵味方の区別がつかず多大な犠牲を出すことに悩んでいた。
そんな彼の優しさに、ブラック・ウィドウは共感している。

前作では、巨大な攻撃力を持つソーとトニーが意見の相違で揉め、そこにキャプテン・アメリカが仲裁に入る、と言う図式だった。
今回ももちろん小競り合いがあるのだが、どちらかと言えば前作であまりフィーチャされなかった、ホークアイ、ブラックウィドウ、ハルクの3人にスポットがあたっている。
単純なロボット戦争にせず、アベンジャーズの内面を表現している部分が映画を面白くしている。

ストーリーはシンプル、しかしアクションシーンの迫力は期待通り。
基本的にこのシリーズが好きな人は、観て満足するだろう。

ただちょっと疑問なのは、「アイアンマン3」でトニー・スタークはアイアンマンのスーツと縁を切ったはずなのに、その部分には本作では触れられていなかった。
そしてやはり「アイアンマン3」のラストで「あっち」の世界に触れていたのに、その件についても何も予告がなかった。
ソーのエピソードの広がりを予感させる部分もあったので、シリーズをいろいろと横展開していくつもりなのだろうが、ファンが付いていけるくらいの広がりにして欲しいとも思う。


72.アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン


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by ksato1 | 2015-07-17 07:32 | 映画 | Comments(0)