「極道大戦争」

監督は三池崇史、上ブレと下ブレが激しい監督だが、残念ながら今回は下ブレ、しかもかなりの下ブレだった。

神浦組の組長神浦(リリー・フランキー)は男気のある男で、毘沙門通りの誰からも慕われていた。
そんな神浦に心酔しているのが、過敏肌で刺青を背負えない影山(市原隼人)だった。
だが実は正体はヤクザ・ヴァンパイアで、時折、足を洗って堅気を目指す元ヤクザの血を吸っていた。
そんなある日、神浦のもとに追手が現れる。
追手は神浦に組織に戻るよう勧めるが、神浦は断ってしまう。
すると影山の目の前で、狂犬(ヤヤン・ルヒアン)と呼ばれる格闘技の達人に神浦は倒されてしまった。
死の直前、神浦は影山に噛み付き、ヤクザ・ヴァンパイアの能力を彼に託すのだった。
影山は飲み屋の大将(でんでん)の指導の元、ヤクザ・ヴァンパイアとして覚醒を始める。
だが神浦を追っていた組織は、ヤクザ・ヴァンパイアをせん滅すべく最強の刺客を送りこんで来た。
さらに、神浦組の若頭膳場(高島礼子)が、毘沙門通りを乗っ取ろうと画策していた。

途中までは、一応ストーリーものがある。
だが、最強の刺客「カエルくん」が登場した後は、ストーリーは完全に消滅してしまう。
ヤクザ・ヴァンパイアというテーマがあり、予告編でも「噛まれるとみんなヤクザ」という触れ込みだったので、ヤクザ・ヴァンパイアが異常に繁殖して大暴れする映画なのかと思ったが、後半はヤクザ・ヴァンパイアがみんなどこかに行ってしまう。
膳場に至っては、全体を通してなんのために出演しているのかまったくわからない役どこになってしまっている。

ズバリ言って、商業映画として公開してはいけないレベルの映画である。
それでも三池崇史は上ブレの時は本当に素晴らしい映画を撮るので、次回以降もリスク覚悟で観に行かざるを得ないだろう。


56.極道大戦争


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by ksato1 | 2015-06-25 22:42 | 映画 | Comments(0)