「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」

人気シリーズ最終章の前編にあたる。
しかしTVCMはおろか、劇場内の予告編もかからなかった。
公開される事は知っていたが、「あれ? もう始まってたんだ」という位静かな公開で、そして初日から2週間くらいで上映回数も一気に縮小されている。

なんでこんな事になっているんだろう、と思ったが、その理由は映画を観てわかった。

前作でレジスタンスに命を救われたカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、旧第13地区にある地下基地にいた。
レジスタンスの首相(ジュリアン・ムーア)は、カットニスを反乱のシンボル「マネシカケスの少女」として祭り上げ、一気に現政権を倒すべく画策していた。
参謀のプルターク(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、カットニスを使ったプロパガンダの映像を作ろうとするが、カットニスは気が進まない。
囚われてキャピトルに残っているピータの事を心配しているのだ。

やがてキャピトルから、ピータのインタビュー映像が配信され始めた。
ピータはカットニスに戦いをやめるよう呼び掛けるのだが、その映像を観てカットニスはピータが脅されていると読み取り、彼の身をさらに案じるようになる。

上映時間は120分を超えるがそのうち3/4は、ピータの身を案じてプロパガンダ映像出演に気が進まないカットニスと、彼女をなんとかその気にさせようとする大人たちの努力が延々と続く。
正直、観ていてかなり飽きる。

ラストはキャピトルに囚われたピータたちの救出作戦になり、その部分はやや見どころはあるのだが、ラストもなんだかよくわからないまま終了してしまう。
これで次の「レボリューション」で話がきちんと完結するのか不安になった。

そもそも、レジスタンスと旧第13地区の地下基地の位置付けがかなり不明瞭だ。
相当の戦力がありながら「キャピトルと戦うのは容易ではない」と言っているのだが、実際にキャピトルから飛んでくる爆撃機はそれほどたいした物には見えない。
戦力的に圧倒されているようには、どうしても見えない。
さらに、他の地区のレジスタンスがどう動いているのかも、よくわからない。
第12地区は全滅しているようだが、その他の地区が今どうなっているのか、その部分がほとんど語られていない。
だから旧第13地区のレジスタンスが、他の地区に与えている影響もわからない。
そうなると、カットニスがプロパガンダ映像に出演することがどの程度戦況に影響するのかも、まったく見えてこない。
とにかく「ないない尽くし」で全容がまったく掴めず、映画を観ていて非常にフラストレーションが溜まる。
地下基地の世界感も、なんだか「マトリックス」のザイオンそっくりでやや興醒めだ。

ハッキリ言って、この映画を観なくても前作の「2」から次の「レボリューション」に話がつながるような気もする。
かなり期待していたのだが正直ガッカリで、時間とカネの無駄としか言えない作品だった。



55.ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス


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by ksato1 | 2015-06-22 06:03 | 映画 | Comments(0)