「Zアイランド」

品川ヒロシ4作目の長編映画である。
今回はアクションを前面に押し出した、B級ホラー作品に仕上げてきた。

元宗形組組長の博也(哀川翔)は、10年前の関西の組との抗争で傷を負い、そのままヤクザを引退していた。
唯一残った手下の信也(RED RICE)とともに運送屋を営み、仇を取ろうとして捕まった武史(鶴見辰吾)の出所を待っていた。

ちょうどその頃、宗形組を潰した竹下組は組員のあきら(宮川大輔)がドラッグを持ち逃げした事が問題となっていた。
あきらは彼女と一緒に彼女の生まれ故郷である銭荷島にいた。
そこでドラッグを島の若者に販売しようとしていたのだが、体調を崩してしまい自ら薬を調合して注射をする。
するとあきらはそのまま絶命、さらに医師のしげる(風間俊介)の目の前でゾンビとして復活した。
そしてゾンビのあきらが彼女に食いつくと、彼女もすぐにゾンビとなってしまった。

銭荷島には武史の娘の日向(山本舞香)と親友のセイラ(水野絵梨奈)が来ていた。
日向は出所する父親と顔を合わせたくないので家出をし、セイラがそれに付き合っていたのである。
武史たちは別れた妻の桜(鈴木砂羽)から日向の居場所を聞き出し、4人で銭荷島に向かう。
一方竹下組もあきらからドラッグを奪還すべく、危険な仕事を専門に引き受ける反町(木村祐一)たちを銭荷島に送り込んだ。
島の警官白川(窪塚洋介)、漁師の作田(般若)を巻き込んで、ゾンビから逃がれるための闘いが始まった。

品川ヒロシの監督作品はこれまでもなかなか良くできた作品が多いと思う。
特に昨年の「サンブンノイチ」は非常に出来が良く、個人的には北野武、松本人志、木村祐一などのお笑い出身の映画監督よりも、シンプルでわかりやすい作品が多いと思う。

ただ今回の「Zアイランド」は、ゾンビ映画と言う事もありやや大味な印象を受けた。
前半部の女子高生2人の格闘シーンをはじめ、アクションへのこだわりはモノ凄い。
クライマックスのカーアクションも、キッチリ作りこまれている。
このあたりは品川ヒロシの映画に対するこだわりなのだろう。

ただゾンビ映画となると、どうしてもB級感が強くなってしまう。
ゾンビの動き、メイクにどれだけ力を入れ、アクションシーンをどれだけ完璧に作り込んでも、これまでのゾンビ映画がそういう位置付けであったがために、どちらかと言えばどれだけバカバカしいか、という部分で評価されがちである。
そもそも品川ヒロシが脚本で笑いを取るのが得意なだけに、この映画もバカバカしい部分の方が目立ってしまっている。

それはそれで面白いのだが、前作の「サンブンノイチ」がかなり緻密な作りだっただけに、今回はやや大味な感じになってしまった。
とは言え、作品自体はきちんとまとまっている。
ゾンビ映画だけにやや残酷なシーンが多いが、大人が観る分には問題ないだろう。

最後にこの映画にはジャニーズの風間俊介が出演している。
演技的には申し分ないのだが、女にだらしない役で「オレ、もうキ●玉がパンパンなんだけど」なんてカゲキな台詞がある。
風間俊介はバリバリアイドル路線ではないとは思うが、最近は「ミレニアムズ」でもかなり内角高めの発言が多く、ジャニーズも変わったもんだ、と思わず感心してしまった。


47.Zアイランド


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by ksato1 | 2015-05-30 11:18 | 映画 | Comments(0)