今回のギンレイの2本

今回のギンレイの2本。
お目当てはアカデミー賞外国作品賞を受賞した「イーダ」だ。

まずはその「イーダ」。

戦争孤児のアンナは修道院で育てられ修道誓願を控えていたが、ある日院長に、修道誓願の前に叔母に会うように勧められる。
叔母のヴァンダはアンナの事をイーダと呼び、その時初めてアンナは自分がユダヤ人である事を知る。
イーダはヴァンダに自分の両親の事を聞くが、ヴァンダ自身も姉夫婦の最期をよく知らなかった。
ヴァンダは1枚の写真を持っており、その写真にはイーダ、両親の他に男の子も映っていた。
イーダは自分の兄弟かと訊ねるが、ヴァンダはイーダに兄弟はいなかったと告げる。
イーダとヴァンダは、イーダの両親が暮らしていた地を訪れる事にした。

イーダとヴァンダがイーダの両親、そして写真に映っていた男の子の足跡をたどる作品だ。
モノクロームで、第二次大戦の悲劇を淡々と描いていく。
画角は正方形に近く、時折セピア色になったりするなど実験的な要素も強い。
そのあたりもアカデミー賞を受賞した要因だろう。
ただ、映画としてはやや単調だ。
第二次大戦中のユダヤ人の悲劇を描いた作品は、星の数ほどある。
ユダヤ人の主人公がカトリック系の教会に預けられていたという部分はややドラマティックだが、その部分はそれほど強調されておらず、日本人にはややわかりづらい。
正直、期待ほどの作品ではなかったというのが本音だ。

続いて併映の「100歳の華麗なる冒険」。

アラン・カールソンは老人ホームでの100歳を迎えたが、誕生パーティの前にホームを抜けだしてしまった。
駅まで行き、有金で行ける所まで行こうとするアラン。
その時、駅で出会った謎の若者からスーツケースを預かってしまう。
スーツケースを持ったまま出発するアラン。
だがそのスーツケースには札束がぎっしり詰まっていた。

そもそもこのアランは、少年の頃から爆弾に興味を持つちょっと変わった少年だった。
最初は小さな爆発物を制作するが、やがてどんどん大きな爆弾を作るようになり、第二次大戦前後のヨーロッパに大きな影響を与えるようになってしまう。
そのアランの数奇な人生と、大金を手にしてしまった現在を並行して、ドタバタ喜劇として描いている。

やや下品な部分も含めてなんとなくドリフのコントに近い物があり、個人的にはかなり面白かった。
笑いの間も日本人に合っているのではないかと思う。
少なくとも「チャーリー・モルデカイ」より100倍は面白いと思う。

どちらかと言えば、「イーダ」より「100歳の華麗なる冒険」の方が満足度は高かった。

36.イーダ
37.100歳の華麗なる冒険


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by ksato1 | 2015-05-04 08:19 | 映画 | Comments(0)