ギンレイの2本

終わってしまったギンレイの2本。

まず「リスボンに誘われて」。

ベルンで高校教師をしていたグレゴリウスは、ある日橋の上から飛び降りようとする女性に出くわす。
彼女を助けた際に彼女のコートを受け取ったのだが、そのポケットにポルトガル語の本と夜行列車のチケットが入っていた。
チケットはリスボン行き。
衝動的に列車に乗ったグレゴリウスは、車中で本を読みだす。
すると、本に書かれていることがまるで自分の事を言い当てているようだった。
リスボンに到着すると、著者の足跡を追う事にしたグレゴリウス。
ポルトガルの独裁体制時代に生きた著者の生々しい人生が浮かび上がってくる。

原作は世界的な名著らしい。
だが映画としては正直ありきたりなストーリーだった。
グレゴリウスが本の著者であるアマデウの人生に、自分を重ね合わせるのだが、中途半端に恋をするなど余計なエピソードが多かったように思う。
グレゴリウスが周囲が見えなくなるほどアマデウの人生にのめり込んでいくストーリーの方が、もっと共感を得られたんじゃないかと思う。

続いて「誰よりも狙われた男」。

バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)はハンブルグでテロ対策捜査官としてチームを率いていた。
そんなある日、駅の防犯カメラに怪しい男が映る。
男の名はイッサ・カルポフ、チェチェン共和国出身でテロリストとしてロシアで懲役刑も受けていた。

彼がハンブルグに現れた理由は、彼の父親の遺産がハンブルグの銀行の貸金庫にあるためだ。
イスラム教徒の仲間を頼って銀行家と接触しようとイッサ・カルポフだが、実は彼はバッハマンとは異なるドイツの諜報機関にマークされていた。
さらにCIAも、イッサ・カルポフ逮捕を狙っている。
だがバッハマンたちは、イッサ・カルポフを泳がせてさらなる大物を捕らえようと企んでいた。
CIAと駆け引きをして、イッサ・カルポフを自分達の保護下に入れるバッハマン。
彼がイッサ・カルポフと銀行家の間を取り持つ際に、イッサ・カルポフの出生の秘密が明らかになってくる。

上映時間は122分、しかしかなり無駄なエピソードが多い。
前半はバッハマンがイッサ・カルポフを保護下に入れるまでのストーリーで、後半はイッサ・カルポフの出生の秘密に迫る構成だ。
どちらももっともっとテンポよくすることができたと思うし、何より2時間近く上映した後、ラストの結末がそれかよとひっくり返りそうになった。
無駄なシーンを全部カットして90分くらいであれば、あのラストでもまずまずまとまった感じになったんじゃないだろうか。

フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作としては、ちょっと残念な作品になってしまった。


17.リスボンに誘われて
18.誰よりも狙われた男


●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
by ksato1 | 2015-03-03 22:34 | 映画 | Comments(0)