「ALWAYS 続・三丁目の夕日」

随分昔に録画していた「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を見る。
前作もかなりのトンデモだったが、今作品も相当なトンデモだ。

前作で淳之介を引き取った竜之介(吉岡秀隆)は、相変わらず芥川賞を目指していた。
だがいつまで経っても雑誌掲載すらされず、淳之介が自分の給食費を米代に充てるほど生活は苦しくなっていた。
一念発起した竜之介は、すべてをシャットアウトして作品を書きはじめる。
淳之介は向かいの自転車屋の鈴木家に預けられるのだが、同時期に一平と同年代の親戚の子、美加も同居することになった。

相変わらず、CGは素晴らしい。
特に冒頭のゴジラの襲撃シーンは、それだけならそんじょそこらの怪獣映画よりよっぽどいい出来である。
しかし、昭和30年代の世相をCGで表現するのに一杯一杯になってしまっている。
そのため、脚本と演出がメチャメチャ甘くなってしまっている。

例えば、竜之介が芥川賞候補になってある朝いきなり軒先に新聞記者が押し掛けてくるのだが、そういう状況なのに竜之介は自分の作品が雑誌掲載されていたことすら知らない。
あれだけ心血注いで書き上げた作品なのに、その結果についてはまったく無頓着なのである。

作品全体が完全なコメディだったら、そういうのもアリだろう。
しかし基本的にこの映画は「泣かせる」映画である。
なのに主要なキャラがあり得ないほど間抜けな事ばかりするので、見ていて呆れるばかりである。
監督が山崎貴で、脚本は山崎貴と古沢良太の共作。
山崎貴はこの直後の「BALLAD 名もなき恋のうた」も非常に出来が良く(「永遠の0」は個人的には普通程度の評価)、古沢良太も「キサラギ」や「探偵はBARにいる」などの作品を手掛けている。
二人とも力量のある監督、脚本家だが、この作品に限って言えば、昭和30年代の世相を表現することに注力しすぎて、映画作品としては今ひとつになってしまっている。

最終作の「ALWAYS 三丁目の夕日'64」もまだ見ていないが、同程度の作品なんじゃないかと思う。


15.ALWAYS 続・三丁目の夕日


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by ksato1 | 2015-03-01 20:30 | 映画 | Comments(0)