「崖の上のポニョ」と「風立ちぬ」

先週、先々週と2週連続で放送されたジブリ2作品を録画して見る。

まず「崖の上のポニョ」だが、何度も日記にも書いているが「色の洪水」である。
そして作画タッチ、ストーリーを考慮しても、この映画は「絵本」と言うべき作品だ。
どこかのサイトにゴチャゴチャと「崖の上のポニョ」の整合性について強引な解説が書かれていたが、そんな解説自体がナンセンス。
「ぐりとぐら」や「そらいろのたね」に整合性の解説が必要だろうか?
そんな解説誰もありがたがらない。
ポニョのお母さんの正体やフジモトが何者なのかなんて、考えても仕方がないのだ。
見ていて単純に楽しくなる、「崖の上のポニョ」とはそういう作品なのである。


続いて「風立ちぬ」だが、こちらはうって変わって「純文学」である。
大正から昭和へ移り行く激動の日本において、人々は明るい未来を信じて斜に構えることなく本当に一生懸命生きていた。
特に若者たちは、挫折を繰り返しながらもそのたびに立ちあがって前に進み続けていた。
そこに戦争が暗く大きな影を落とし、誰もが目をそむける事のできない凄惨な現実に突入する。
そんな時代でも一生懸命生きる主人公堀越二郎と、運命的な出会いをした里見菜穂子の純愛ストーリーである。
前述したサイトはこの映画についても、カストルプの解説などをしていた。
だが純文学において、局所だけを取り上げて論じても陳腐の一言だ。
堀越二郎の声を庵野秀明が担当した経緯についても、安易に何かの本の引用を持ってきて解説していたが、本当のファンならドキュメンタリー映画「夢と狂気の王国」において、庵野秀明に決定した瞬間が生々しく記録されている事を知っている。

話を作品に戻すが、この作品を引き立てているのがやはり主題歌の「ひこうき雲」だ。
本編ではラストに流れるのだが、予告編では「ひこうき雲」がすべて流れ、そこに名シーンがはめ込まれている。
この予告編が本編に負けず劣らず秀逸な出来なのだ。
表示されるテロップのテキストも素晴らしい。
おそらくDVDなどには収録されていると思われるので、何かの機会があったらぜひ見てもらいたい。


13.崖の上のポニョ(再)
14.風立ちぬ(再)


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by ksato1 | 2015-02-27 22:03 | 映画 | Comments(0)