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「トワイライト ささらさや」

あんまり期待せずに観に行ったのだが、今年の邦画で一番泣ける作品だった。

サヤ(新垣結衣)は売れない噺家のユウタロウ(大泉洋)と結婚し、ユウスケという子宝に恵まれ、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。
しかしユウタロウが交通事故で急逝してしまう。
サヤが葬儀で悲しみにくれていると、ユウタロウの父(石橋凌)名乗る男が現れた。
ユウタロウは父と仲違いして家を飛び出し、そのまま連絡を絶っていたのだ。
父が息子のユウスケを奪いに来たと思ったユウタロウは、師匠(小松政夫)の体に乗り移って、サヤに誰もわからないところに逃げろと伝える。

サヤはユウタロウの言う通り、かつて叔母が暮らしていた「ささら」に逃げのびる。
そこでユウスケとささやかな生活を始め、ささらの人々とも交流をはかっていく。

ストーリー的にはありきたりと言えるかもしれない。
だが役者のキャラ設定、特にユウタロウとサヤの夫婦愛の見せ方が見事だ。
大泉洋と新垣結衣の演技も絶妙である。

そしてこの映画のもう一つのポイントは、夫婦愛がテーマのように思わせておいて、実は親子愛がテーマという部分である。
石橋凌の武骨な父親像が、ラストに強く効いてくる。

「永遠のゼロ」のように、大上段に構えた感動作ではなく、笑いの中に小さい伏線をいくつも重ね、最後に盛り上げる作品だ。
観終わった後は、とてもいい気分にさせられた。


150.トワイライト ささらさや


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by ksato1 | 2014-11-17 22:14 | 映画 | Comments(0)