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「ノア 約束の舟」

もうずいぶん前に観たのだが、忙しくて忙しく感想を書く事ができなかった。

そもそもキリスト教についてはあまり知識がないのだが、カインとアベルに弟(セト)がいて、そのセトから数えて10代目の子孫がノアにあたるとの事だ。
ノアは神から、カインの子孫である人類が罪ばかりを犯しているので、大洪水によって滅ぼすと言う啓示を受ける。
合わせて、方舟を作って人類以外の種を保存するという指名も与えられた。

家族、そしてかつては光の精であった「ウォッチャーズ」とよばれる岩の巨人たちの協力を得て、必死に方舟を作るノアだが、ノアの父を殺した仇敵トバル・カインが方舟を奪いにやってくる。
さらに神から、大洪水から人類以外の動物を護ったあと、ノアの家族も子孫を残さず死に絶えるという啓示を受けていたノアは、家族が子孫を残すことを堅く禁じようとした。
その事により家族との軋轢も生まれてしまう。
次男がノアを裏切ってトバル・カインを助け、そして方舟の中では家族との争いも始まってしまう。

単純に、方舟を作る苦労と種を保存するための苦労などが描かれる映画かと思ったが、神の啓示と家族の愛、どちらを選択するかと言う、かなり深い問題を提起する映画だった。
ただ、日本人には馴染みが薄いテーマだけに、共感する前に「へーっ、そうだったんだ」と感心しながら観てしまう。
とは言え、それはそれで面白かった。

私には感動巨編と言うよりは、知識欲を満たす作品であった。


77.ノア 約束の舟


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by ksato1 | 2014-07-04 17:50 | 映画 | Comments(0)