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もう終わっちゃったギンレイの2本

今回も、もう終わっちゃったギンレイの2本だ。
ギンレイは上映期間が2週間しかないので、上映終了までに感想がアップ出来ない事が多い・・・。

まず「タイピスト!」。
フランスの田舎町から都会に出てきたローズは、ルイの経営する保険代理店の秘書となる。
一本指でタイプを打つローズに、ルイはタイピングの才能を見いだす。
そしてルイは、ほかにあまり仕事ができないローズに、タイプライターの早打ち大会で優勝することが、雇用継続の条件であると告げる。
最初の大会では惜しくも優勝を逃すものの、その後ローズはみるみるタイピングの腕を上げフランス大会を制する。
だが世界大会を制するためには、スポンサーとなるタイプライター会社の所属となる必要があった。
ルイとローズは訓練の間に恋愛感情を持っていたのだが、世界大会に優勝するためにルイは身を引いた。
そして世界大会の日を迎えるのだが、ローズは応援に駆け付けたルイに後押しされて、世界チャンピオンの称号を手に入れる。

ストーリーは良くも悪くも、王道の恋愛映画である。
ただ舞台を、まだ恋愛に対しても道徳観が強く残る戦後間もない時代に設定した事により、なんとも言えない清々しさが感じられる。
この話をPCのタイピングに置き換えて現代の話にしたら、おそらくかなりダレた作品になっていただろう。
女性のファッションや化粧の仕方、調度、車など、時代背景をきちんと考えた演出もなされており、上品な仕上がりになっていた。
あっさりしているが悪くない作品だ。

続いて「クロワッサンで朝食を」。
エストニアで母の介護をしていたアンヌだが、母の死を機会にパリで家政婦の仕事を始める。
紹介されたのは、エストニア出身のフリーダという老婆の家だった。
アンヌは長旅をしてフリーダの家を訪れるのだが、彼女から必要ないから国に帰るように言われる。
アンヌに仕事を依頼したのは、フリーダのかつての年下の恋人ステファンだった。
体調を崩しているフリーダを見てステファンが家政婦が必要だと判断したのだが、気位の高いフリーダはそれを受け入れず、これまでにも何人もの家政婦を拒否していた。
アンヌに対しても厳しくあたるフリーダだが、やがて彼女を過去を知ったアンヌとはわかりあえるようになる。

こちらもかなり王道なストーリーだ。
ハッキリ言って捻りも何もない。
ジャンヌ・モローが主役であること以外は、正直あまり見どころはなかった。
タイトルも地味だし、ジャンヌ・モローが好きな人以外にはちょっと退屈に感じるだろう。


34.タイピスト!
35.クロワッサンで朝食を


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by ksato1 | 2014-02-16 11:56 | 映画 | Comments(0)