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「謝罪の王様」

脚本が宮藤官九郎、監督が水田伸生という「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」コンビの作品である。
主演も同じく阿部サダヲ。
そして過去2作品と比べると、個人的にはかなり面白かった。

クドカンは「あまちゃん」で全国区の知名度を得たが、我々の年代ならすでにたいていその面白さを知っている。
とは言え過去2作品、特に「舞妓Haaaan!!!」はやや突飛過ぎてスベっていた部分もあったように思う。
ちなみに、クドカンの監督作品「少年メリケンサック」も、個人的にはスベり作品だと思った。
そう考えると、監督しての力量は松尾スズキの方が上かなとも思う。
「恋の門」と「クワイエットルームにようこそ」は面白かった。

話を「謝罪の王様」に戻すが、主役の阿部サダヲは東京謝罪センター所長の黒島譲を演じていて、とにかく謝って問題を解決する。
この「謝罪師」という設定が、阿部サダヲにピッタリ合っている。
ストーリーも、倉持典子(井上真央)が加わるcase1から順に進んでいくのだが、ラストに向けて時系列を行ったり来たりして様々な伏線が張られている。
物語のキーとなる、マンタン王国の最大の謝罪の言葉と言う部分はかなり無理があるが、まあコメディ映画だからアリと言えばアリだろう。
大物俳優役である高橋克実が、最初はちょっと似合わない感じではあるのだが、最後のエピソードで強烈に効いてくる。
このあたりは非常に巧い展開だ。

ちなみにこのマンタン王国は完全にブータンがモチーフになっていると思われるが、ブータンの関係者からクレームが来ないかと、いらぬ心配もしてしまった。

役者の演技もしっかりしており、明るい気分になりたい時に観るにはちょうどいい映画である。
ただ、子供に観せるとしばらくは「ワキ毛ボーボー、自由の女神!」と連呼してうるさくなるだろう。
誰と観ても面白い映画ではあるが、小学生の子供と観に行くのはあまりおススメしない。



69.謝罪の王様



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by ksato1 | 2013-10-08 06:05 | 映画 | Comments(0)