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「ライジング・ドラゴン」

これももう、終わってもうた作品だ。

ジャッキー・チェン、最後のアクション映画と言う事で観に行った。
来年還暦とは思えないアクションはさすがジャッキーと言うべきものだが、映画としてはやや散漫な感じがした。

JC(ジャッキー・チェン)は泥棒チームのリーダーだ。
オークション会社から依頼を受け、主に個人が非合法で所有している美術品などを狙っている。
今回ストーリー全体のテーマとなるのが、19世紀に清朝からヨーロッパに持ち出された秘宝「十二生肖」である。
十二支をかたどった12体のブロンズ像であるが、すでに所有者はバラバラになっており、そのうち5体は所在がわからなくなっていた。
JCのグループは、オークション会社から残りの5体の回収を依頼される。

前半は、ヨーロッパの富豪の館から2体の「十二生肖」を盗み出す話である。
ここでは最新兵器を使ったりして、B級版「ミッションインポッシブル」と言った感じか。
それでもジャッキーのアクションとコミカルな演技で十分楽しめる。

その後JC一行は偶然、残りの「十二生肖」のありかのヒントをつかんでアジアの島に向かう。
ヨーロッパの富豪の手下がJCを追ってきて、さらに島を根城にする海賊たちともひと悶着あるのだが、このシーンはちょっと出来の悪い「パイレーツ・オブ・カリビアン」と言う感じだ。
ジャングルを使ったいろいろなアクションが考えられているのものの、セリフを含めてややおふざけが過ぎた感もある。

最後は、JCがオークション会社に乗り込んで暴れまくる。
そもそもJCたちが集めている秘宝は、かつて帝国主義時代に英仏などが植民地から奪った文化財である。
それらを元の国に返すべきだと主張するグループに、オークション会社は活動を妨害されたためグループのメンバーを拉致したのだ。
その中に一緒に行動していた美術史学者の弟も含まれていたため、JCは彼を救うためにオークション会社に乗り込む。

全体が3つのパートに分かれており、エンターテイメント映画としてはまずまずではある。
JCたちが使う最新技術の兵器もそれほど無理がなく、誰が見てもそこそこ楽しめるだろう。
ただ、話が飛び過ぎて散漫な感じはやはり否めない。
ジャッキー・チェン最後のアクション映画ではあるが、気軽に楽しめるB級映画というあたりが妥当かな。


33.ライジング・ドラゴン


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by ksato1 | 2013-06-25 21:36 | 映画 | Comments(0)