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「オズ はじまりの戦い」

もう、1カ月以上前に観たので内容も若干おぼろげだ。

「オズの魔法使い」は小学校の低学年の頃に読んだ程度で、原作をしっかり読んではいない。
だからこちらもかなり記憶がおぼろげ。
それでも、たぶん原作の特徴的な部分をうまく取り入れた作品になっていると思う。

一応、ドロシーが来る前の「オズ」の話になっているが、ストーリーは西部開拓時代のアメリカから始まる。
サーカス団の奇術師、というよりペテン師に近いディグズが、竜巻に巻き込まれてオズに飛ばされてしまう。
そこで彼は伝説の魔法使いと勘違いされ、悪い南の魔女グリンダと戦う事を要求される。
要求するのは、オズを収めている前国王の二人の娘セオドラとエヴァノラだ。

で、本当は魔法使いではないディクズは、いやいやながらグリンダを倒しに行くのだが、実はグリンダの方がいい魔女で、悪いのは西の魔女セオドラと東の魔女エヴァノラという事に気づく。
しかも、セオドラは姉のエヴァノラに騙されており、完全な悪はエヴァノラである。
このあたりの図式は、児童文学を下敷きにした作品の王道であろう。
そしてストーリーも、巨悪のエヴァノラに挑むオズの市民と、彼らを導くディグズの戦いがクライマックスとなる。
これも王道だ。

映像的にはとても美しく、ファンタジー映画としての出来はいい。
家族で楽しめる作品である。
とは言え、最近この手の映画が多いため、少々新鮮味がない。
特に、弱い者たちが力を合わせて悪の統治者を倒すという部分も含めて、ハッキリ言って3年前に公開された「アリス・イン・ワンダーランド」とイメージが被りまくりだ。
サム・ライミだけに、冒頭のサーカス団のシーンとオズの国のシーンのメリハリは見事であるが、勧善懲悪、そして「現実世界から空想の世界へ」という展開も一緒だけに、どうしても同じような作品に見えてしまう。

児童文学を映像化する事の限界かもしれないが、こちらの方が後から作られた作品だけに、もう一捻りが必要だったような気がした。


23.オズ はじまりの戦い


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by ksato1 | 2013-04-15 20:54 | 映画 | Comments(0)