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勝利の歌を歌おうよ!

「勝利のうた'98」/DIAMANTES

勝利の歌を歌おうよ! 真っ直ぐ前を向きながら
生きてる喜び感じよう! 今の自分を信じて
勝利の歌を歌おうよ! いつかその夢叶うから
生きてる喜び感じよう! Hay mucho por hacer


もう見事の一言だ。

直前のメキシコ戦を仮想スペインとして戦い、押し込まれながらも「フィニッシュを決めさせなかったので大丈夫」と監督も選手も言っていたが、まさにその通りだった。
勝つには勝ったけど、スペインはメキシコよりスピード、スキル、スタミナ、いわゆる「3S」がどれも上だけど本当に大丈夫なのかよ、と思った自分が恥ずかしい。
関塚ジャパンはメキシコ戦よりさらに数段進化していた。

大津はもちろん、やはり一番目立っていたのは前線から激しいプレスをかけていた永井だろう。
この1戦で永井には、ヨーロッパリーグからのオファーが間違いなく来るはずだ。
ただ、試合の後に吉田麻也が言っていた通り、18人全員で勝ち取った勝利だろう。

トゥーロン国際大会でいいところがなかった関塚ジャパンにおいて、唯一目立っていたのが宇佐美だった。
これが他の攻撃陣のハートに火を点けた。
さらにテッパンと思われていた大迫の代表落ち。
実はあまり報道されていないが、オーバーエイジで吉田と徳永が入った事により、CBとしてずっと予選を戦ってきた比嘉祐介と濱田水輝も代表から外れている。
個人的にはこの世代が国際大会で結果を出せなかったのは、DFラインの弱さだと思っているので仕方ない事とは思うが、やはり本人も代表に残ったメンバーも複雑な気持ちだろう。
さらにさらに言えば、不動のキャプテンだった山村も、ケガがあったとはいえスタメンだけでなくキャプテンもはく奪されている。

正直大きな賭けだったと思うが、昨日のスペイン戦ではこの「荒療治」が全部良い方に出た。
前日なでしこのキャプテン宮間が、試合前のロッカールームで「選ばれた18人」発言でメンバーの気持ちを固めたようだが、関塚ジャパンのメンバーも同じ気持ちだっただろう。
全員が、自分の力を120%出さないと試合に出ていないメンバーに申し訳ないし、次の試合では自分が出られなくなるかもしれないという危機感を持って試合に挑んでいたと思う。
酒井高徳がそうであったように、ベンチのメンバーもいつでも行けるように、メンタルもフィジカルも万全の準備をしていただろう。

関塚監督は、試合後のインタビューで「スペインとはもう1回戦いたい」と発言していた。
これは地味に凄い発言だ。
予選グループで同組だった相手と再戦するのは、決勝戦か3位決定戦しかあり得ない。
もちろんここでは3位決定戦なんかではなく、決勝でもう一度スペインと戦いたい、という意味だろう。

昨日も一度だけ、メキシコにやられた時と同じように、左サイドからDFラインのちょっと手前にパスを出されたシーンがあった。
中央でボールを持たれると本当に怖いのでヒヤっとしたが、どちらか判別できなかったが昨日は山口か扇原がキッチリマークについてクリアをしていた。
試合の中での反省点を、ちゃんと潰せている。

決定機に追加点を取れなかった事が気がかり、という人もいるだろうが、あれだけ走りまわったらミスショットも多くなるだろう。
しかも相手はスペインだ。
スペイン相手に絶好のチャンスの場面になったらやっぱりちょっと力が入ると思うし、GKのデ・ヘアのファインセーブもあった。
これも次の試合以降できちんと修正すればいいだけの話だ。

大津と酒井宏樹のケガが気になるところだが、十分メダルに手が届くレベルにある。
ひょっとしたらなでしこよりも、関塚ジャパンが世界をあっと言わせるかもね。
by ksato1 | 2012-07-27 22:28 | 日記 | Comments(0)