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「テルマエ・ロマエ」

監督は「のだめ」の武内英樹、出演は阿部寛と上戸彩で、まずまずの出来だった。

古代ローマ帝国の浴場設計技師のルシウスは、仕事に行き詰っていた。
今のローマ帝国の浴場に疑問を感じながらも、新しい発想が生まれてこない。
そんな時、ルシウスはなぜか現代の日本、しかも銭湯にタイムスリップした。
壁の富士山の絵、ケロリンの風呂桶、フルーツ牛乳などに感銘を受けたルシウスは、ローマ帝国に戻ってこれらを導入した風呂を設計し称賛を得る。
その後もルシウスはタイムスリップを繰り返し、現代の日本の風呂や温泉の技術、慣習を持ち帰って、古代ローマ帝国に導入し続ける。

要約するとストーリーはこんな感じか。
原作はどうやら1話完結になっているらしいが、それを巧く長編映画に仕立てている。

古代ローマ帝国のキャラは、けっこうハマっている。
濃い顔を集めただけではなく、きちんとシリアスな演技で演じられているからだ。
現代日本のお笑い部分と対になり、そのメリハリで笑いを増幅させる展開だ。
ただ、そのお笑い担当の中では、山越真実(上戸彩)の実家の温泉シーンがやや中途半端だったか。
唯一キャラが立っている館野(竹内力)以外はみんなあまり特長がないので、なんだかその他大勢がわさわさと出演しているだけになってしまった。
彼らは後半重要な役割になるんだけど、それぞれの特技なんかがよくわからないので、ちょっともったいない展開になっちゃったね。
銭湯の方は、神戸ちゃんといか十郎がいい味出してたけど。

日本人は顔の濃い役者ばかりを揃え、実際のイタリア人も使うなど、結構丁寧に作られていると思う。
オマケで配られた特別版の小冊子も、全然期待してなかったけどなかなか笑えた。


44.テルマエ・ロマエ
by ksato1 | 2012-05-12 17:45 | 映画 | Comments(0)