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「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」

本当は3連休中に家族で観に行くつもりだったのだが、まだ3週目なのにもう上映回数が減ってきている。
「M:I」と「ナキ」が封切られたので仕方ないのかもしれないが、近所のTOHOシネマズは子どもが観られる時間の3D上映は1日2回しかない。
3連休はさらに少なくなるかもしれないので、前倒して慌てて観に行った。

で、なぜ上映回数が減っているのかと言うと、やはり出来がイマイチだからかもしれない。
少なくとも私には、期待ほどではなかった。

長い長いタンタンの冒険の中で、今回はハドック船長との出会いのエピソード「金のはさみのカニ」と「なぞのユニコーン号」を中心に、「レッド・ラッカムの宝」の冒頭までが映画化されている。
モーションキャプチャは素晴らしく動きは滑らかだが、3Dで見る必要はなかったかな。
絵は美しいのだが、立体感があまり感じられなかった。
それはアニメ作品ならではのデフォルメにより、全体の質感というか重量感にリアリティが感じられなかったからかもしれない。

それと、表現方法がちょっとまだるっこい。
特に船の中での乱闘と飛行艇、そしてハドック船長の先祖の回顧シーンは間延びして感じられた。
ハドック船長の独特の言い回し(フジツボ)を使い過ぎており、タンタンやレッド・ラッカムとの掛け合いが日本人には馴染みづらい。
原作はたしか「ななつの水晶球」(ひょっとしたら「太陽の神殿」だったかもしれない)しかきちんと読んでないのでよくわからないが、ひょっとしたらそれも原作を忠実に再現しているのかもしれない。
だとしても、映画にするならもうちょっとテンポがあった方がよかったんじゃないだろうか。

たどり着いたアフリカの街での、羊皮紙をめぐるドタバタ劇はなかなか見応えがあった。
まさにインディ・ジョーンズシリーズのようだった。
でも全編あのテイストを期待してしまっていたので、全体的にはちょっとガッカリだったかな。

スピルバーグは3本分の権利の契約をしているのでたぶん次回作も作られるだろうが、次回作にはもっとわかりやすくて痛快な作りを期待したい。

145.タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
by ksato1 | 2011-12-19 21:30 | 映画 | Comments(0)