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「阪急電車 片道15分の奇跡」

有川浩に関しては、以前にTVの対談番組を見たときの日記にも書いたが、つい最近まで「ありかわひろし」という男性だと思っていた。
その程度の認識だった。
で、ドラマの「フリーター家を買う」はかなり評判がよかったと言う事は聞いていたものの、この映画はそんなには期待しないで観に行った。
でも思ったよりはかなり面白かった。

舞台は、阪急電鉄今津線の宝塚~西宮北口までである。
千差万別の年齢の女性7人と大学生の男性1人、計8人がこの今津線で、自身の運命を少しずつ変えるエピソードでつながる映画だ。

登場人物は、後輩にフィアンセを寝取られた中谷美紀、孫とお出かけするのが好きな宮本信子、DV男と付き合っている戸田恵梨香などなど。
戸田恵梨香の彼のDV振りがちょっと異常だが、それ以外は本当に「どこにでもよくいる人たち」である。

最初は宮本信子が落ち込む中谷美紀を励ます。
戸田恵梨香は、一般常識がないけど非常に人のよい「おバカ男」と付き合っている女子高生を見て、自分もDV男と別れなきゃと決意する。
そして戸田恵梨香は、迷惑オバちゃんたちに仲間として組み込まれ、断る事ができずに困っている気弱な南果歩を助ける。
関東でも京成線あたりなら、本当にあってもおかしくないような話である。

ただ正直、あまりにも「日常の一コマ感」が強すぎて、「映画館で観る価値あるの?」という人もいるだろう。
個人的にはこういう作品もアリだとは思うが、「TVでも十分」と言われても、あまり強く否定はできない。

ただ谷村美月と勝地涼の、ワラビ取りのエピソードはちょっと演出がよくないかな。
あそこだけ無理しすぎで、かなり違和感があった。
それと芦田愛菜は、泣く演技も巧いなぁ・・・。


68.阪急電車 片道15分の奇跡
by ksato1 | 2011-06-16 07:19 | 映画 | Comments(0)