「江」の今後
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110219-00000011-ykf-ent
たしかに、先週の放送にはビックリした。
だって「江」が、明智光秀の捕虜になりかけたんだからね。
先々週の予告編を見た時に、いくらなんでもそりゃねーだろ、と思った。
だから見なかった人も多かったんじゃないかな。
今週はお市の再婚だから、若干視聴率もあがるような気がする。
ただ先週の放送も、実際に明智光秀とのやり取りをみたら、なかなか秀逸なシーンだと思った。
「江」の中では、明智光秀はただの謀反人ではない。
信長が光秀を信頼していたからこそつらく当たっていた、そしてそれを信長の死後、森蘭丸からの手紙で光秀は理解し、自分がいかに信長を尊敬していたかに気付いている。
実際、信長が光秀を必要以上に冷たくあしらっていたのは、信頼の裏付けであった、という説もある。
なのでこの話はあながち荒唐無稽な話ではない。
このエピソードを盛り上げるために、「江」を登場させていたのである。
でも、やっぱり捕まったと言うのは少し無理があったけどね。
ニュース記事中でペリーなにがしとか言う人が、「『江』は『ファンタジー大河』」と書いているが、私はちょっと見方が違う。
「江」はたぶん「お涙頂戴大河」なのである。
まず第一回目、城が落ちお市と茶々が何も知らずに笑っている江を見て「笑おうておる、笑おうておる」と号泣するシーンがある。
これがまさに「お涙頂戴大河」の伏線である。
この後当然、茶々と江は対決する。
間に入るのは次女の初である。
現在は、茶々は比較的江に理解があり、逆に初はことごとく対立する。
これも、クライマックスへ向けての伏線だ。
千利休や徳川家康との接点が多いのも、やはりクライマックスへ向けての伏線だろう。
いろいろな人に江との関連付けの伏線を張っておいて、それを使って後から感動を引き出す脚本なのだと思う。
だから江は、いろいろなところに出没しなければならず、そのためお転婆でいろいろな所に首を突っ込みたがるキャラクターになっているのだ。
でもこれって、程度の差はあっても「篤姫」の時と同じだよね。
篤姫もやたら、西郷隆盛や大久保利通などの下級武士のところに出入りしてたしね。
脚本が同じ田渕久美子だから、なんら不思議はない話だ。
ただペリーなにがしの指摘通り、たしかにトヨエツの織田信長がいなくなったのは痛いよね。
でもそもそも大河ドラマって、春から夏にかけては視聴率も中だるみするし、向井理が出て盛り返せば大丈夫じゃないかな。
とりあえず、お市の方が自害するまでは鈴木保奈美に期待と言うところか。