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日本最速ドライバー、現る!

小林可夢偉7位、優勝はフェテル F1日本GP決勝
http://www.excite.co.jp/News/sports_g/20101010/Kyodo_SP_CO2010101001000427.html



大雨で予選が中止となり、決勝当日の午前中に行われた。
そしてベッテルがPP。
ベッテルは去年も勝っているし、車の性能から考えたらダウンフォースの効いているレッドブルが有利だし、後はウェーバーがどこまで食い下がるかな、程度の興味だった。
ティフォシにとって、鈴鹿はちと厳しいコースである。

で、バトンがハードタイヤでスタートするギャンブルに。
おお、それはなかなか面白いと思っていたら、なんと可夢偉も同様にハードタイヤでスタートした。
母国GPとは言え鈴鹿は未経験なのに大丈夫か、と思ったら、素晴らしい走りだったよ。

鈴鹿と言えば、第一コーナーの飛びみが最大のパッシングポイントだった。
そのためにはホームストレートでスリップに入る必要があり、そのためにはシケインで前の車に接近せねばならず、そのために130Rを速く抜ける必要があった。
往年のベルガーが、この130Rを6速で駆け抜けていたのは有名な話だ。

ところが今は違うみたいだね。
もう第一コーナーでは、そう簡単には誰も抜かせてくれない。
みんなきっちりコースを締めて回っている。
以前から鈴鹿は第一コーナーでのせめぎ合いが激しく、ここでのクラッシュもとても多かったけど、ラインをきっちり締められるとなかなか抜く事もできない。
中嶋悟がたしかラストイヤーの年、第一コーナーを凌いで気を緩めた前の車をS字で抜き去ったことがある。
鈴鹿のレースはF1しか見たことないけど、S字でのパッシングは後にも先にもそれ以外見た事ない。

で、今日の可夢偉はどうしたかと言うと、非力なザウバーのマシンでは到底第一コーナーで飛び込む事などできやしない。
だから裏側のヘアピンを使って、次々前の車をパスして行った。

TV中継でも何回もここでのパスシーンが見られたけど、バリチェロをパスした瞬間は本当に鳥肌が立ったよ。
コース取りを気にしてヘアピンに入るバリチェロを、内からズバッと刺した。
ブレーキングを遅らせているのでもちろん若干アウトに膨らむのだが、バリチェロに再度インを突かせないほど完ぺきな立ちあがりで200Rまでのコースを塞いだ。
マジで、しびれたよ。

日本人ドライバーと言えば、中嶋悟が巧くて、琢磨が一番速いと思っていた。
で、中嶋一貴どこ行っちゃったんだよ、ってな感じ。
その他のドライバーももちろんポイント取ったり表彰台に上がったりしてるけど、やっぱりシート獲得はスポンサーによる力が大きかったよね。

でも可夢偉は速い、たぶん歴代の日本人F1ドライバーの中でも一番速い。
F1は国際映像なので、通常のレースだと後ろの方の車はあまり画面に映らない。
なのでTV中継を見ているだけでは、可夢偉がこんなに速く走るドライバーだとわからなかった。
まあ、今年はそのTV中継自体あんまり見てないんだけどね。

F1フル参戦初年で、戦闘能力の低いマシンでここまでのパフォーマンスを見せるのだから、表彰台の真ん中に立つ事もまったくの夢物語ではない。
運よくマシン性能の高いチームで参戦したら、ワールドチャンプを狙う事すらできるかもしれない。
まだ24歳だしね。

いや、金曜日のサッカー日本代表にも希望を持たせてもらったけど、可夢偉にも大きな夢を見させてもらえそうだ。
来年はちゃんとTVで観戦しようかな。
まずはその前に、今年の残り3戦を応援せねば。

でも、韓国GPって開催されるの?
by ksato1 | 2010-10-11 03:48 | 日記 | Comments(0)