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高校生クイズ選手権

夏の終わりの毎年恒例、高校生クイズ選手権。
去年は録画を忘れたが結構楽しみにしていて、今年は一昨日の金曜日に放送された。

今年は昨年準決勝で敗れた開成高校が、悲願の初優勝。
この大会はたいてい3年生が勝ち上がってくるが、今年優勝した開成高校のリーダーは昨年2年生で出場し、準決勝で敗退したらしい。
まあ、開成高校あたりだと本来こういうお遊びは2年生までで、3年の夏休みにこんな番組に出ていちゃいけないんだろうね。

さて、決勝に残ったのは開成と埼玉県立浦和高校、準決勝はこの2校に加えて北海道立旭川東高校と、県立船橋高校だった。
ちなみにベスト8の残りは、県立水戸第一、慶応義塾、久留米大付設高校、洛南だった。

このうち、東名大の大都市近郊以外は、旭川東と久留米大付設だけ。
ベスト8を絞り込むための本戦1回戦の成績を見ても、やはり大都市圏の学校の成績がよかった。

高校生クイズ選手権は、以前は野外でのクイズやゲームもあり、チーム3人がいろいろと力を合わせる番組だった。
それが一昨年あたりから、単純に知識のみを競う形式に変わった。
一昨年の日記にも書いたけど、昨今のクイズブームに乗った形式なのかもしれないが、ちょっと興醒め。
収録もスタジオのみで1日で済み、コスト的にもメリットがあるのだろうが、わざわざ全国から高校生を集めて競わせる意味があるのかと言う気もする。

しかもクイズのレベルが半端じゃない。
経済用語であっても、普通のサラリーマンよりよっぽど知識が深い。
そしてあまりにもレベルが違いすぎて、身近感が薄れてしまう。

この手の番組は家族で見ていて、「よーし、ボクも将来この番組出るんだ!」と、一生懸命クイズの勉強をした子どもたちが次代の出場者となる。
でも、今年はあまりにもレベルが高すぎて、ウチの子どもなんて途中で飽きていた。

必ずしも知識が豊富なチームが勝ち上がるわけではない、みんなで努力をすれば勝ち上がるチャンスがある、というのがこの高校生クイズ選手権の面白いところであり、出場意欲をわかせる要素だったのに、今の番組形式では自分で自分の首を絞めることになりはしないだろうかと心配になる。

で、ちょっと話を戻すと、これも一昨年の日記で書いたが、こういう番組でも学力格差が如実に表れてしまう。
学校、塾、予備校の選択肢が多い大都市圏はやはり学力レベルが高くなる傾向が、どうしても出てしまう。
そう言った意味でも、番組を見ていてちょっと興醒めだった。

ちなみに、大都市圏以外なのに決勝に残った旭川東高校だが、全国模試1位の実力者がメンバーに入っていた。
申し訳ないが彼の卒業後は、旭川東高校が決勝まで駒を進める事は容易ではないだろう。

ただ、ベスト4のうち私立は開成のみ。
ベスト8を見ても、私立と公立は4:4である。
必ずしも私立だけが学力が高いわけじゃないという部分では、ちょっとほっとしたけどね。

この時期には高校生クイズ選手権ともう一つ、鳥人間コンテストと言う番組がある。
こちらは録画してまで見てはいないのだが、やはりアツいファンが多いようだ。
出場チームは大学、しかも工学部系の大学のサークルや研究室が多いのだが、この番組に参加したいがために、その大学を目指したという人も少なくない。

中学高校時代のこういうモチベーションって、非常に大切だと思う。
いろいろと番組の事情もあるとは思うけど、次代の出場者が心をアツくするような番組構成にしてもらえると、きっと日本の頭脳を育てることにもなると思うんだけどな。
by ksato1 | 2010-09-05 20:33 | 日記 | Comments(1)
Commented by ksato1 at 2010-09-07 10:54
日記書いた後ちょっと調べたら、旭川東は過去に優勝経験があるようです。
この後決勝まで駒を進める事は容易ではないだろうなんて書いちゃいましたが、大変失礼しました。